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MailMagazine:ほんとうの佐川急便  Vol.4 当時の佐川急便 東京店
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2001年2月9日配信 当時の佐川急便 東京店

研修を無事乗り越え、ようやく佐川急便の一員になれました。
しかし、本当の厳しさはまだまだ始ったばかりです。

当時の佐川急便 東京店(以下佐川)の様子を紹介しましょう。

「営業部ドライバー」(以下ドライバー)は99%が転職者、残り1%は縁故関係。
平均年齢は24歳、平均在職年数は3年でした(当時「日通」さんは15年と聞きました)。

ドライバーとは普段、街で見かける「シマシャツ」の人達です。
つまり、ドライバー(判り易い言葉だと運転手かな?)は全員が「営業マン」(配達・集配だけが業務じゃないんだよ!!)。
1人で「配達/集荷」「営業」「債権管理」の3役をこなします。

少し説明しましょう。

佐川は1〜4課に中央区を4つの課に分けていました。
1課は銀座、月島、佃、晴海方面・・・「住居」「オフィス街」が多い
2課は日本橋、兜、京橋、本町、室町方面・・・「オフィス街」が多い
3課は子伝馬、大伝馬、久松町方面・・・「商店」が多い
4課は馬喰、横山、浜町、東日本橋方面・・・「問屋」が多い

さらに課を細かく4つの係に分け、町名毎に担当地区(以下コース)を無線番号で割り当てています。

例えば、3課1係215号車は大伝馬町1丁目担当と決まっています。
このコース範囲と担当者が通常変更になることはありません。
ですから、あなたの会社の担当者はいつも同じドライバーです。

仕事のできるドライバーはコース内での佐川シェア率が高いが、仕事のできないドライバーが担当(乗ると表現する)とすぐにシェアが下がってしまいます。
お客様が佐川を評価する時、佐川はドライバーに頼る部分が大きいのです。 当然、新人ドライバー(以下新人)の教育は厳しいものになります。
何も知らない新人はまず、社内の人間関係に悩まされます。

新人は先輩からコースを譲り受けます。

年齢・経験一切関係なし、前任者より成績が悪ければ「ドライバー」と認められません。いつまでも「新人」と呼ばれ、「先輩」の雑用係です。
先輩には絶対服従、体育会系の「先輩は神様」そのものでした。

新人は「ドライバー」ではない、容赦なく仕事を教える(こき使う)。
20歳の先輩が30歳の新人に「てめえ」「このやろう」は日常会話。

質問すると「ふざけんなよ!そんな事もわかんねえのかよ、まったく使えねえな!!」
愚痴を言うと「疲れた!?おまえは牛や馬と一緒なんだからよ。家畜が不満を言うな!!」
最後に「嫌なら辞めろ。おまえの代わりはいくらでもいるだから!」
言葉と同時に殴る、蹴る、先輩はなんでも許されました。

・・・売上を確保できない者は人にあらず、これ佐川の常識。

ある先輩は30代で入社。
新人の頃、休日に家族で買い物に行って22歳の「先輩」と会いました。
彼は子供を連れていたので軽い会釈をしました。
しかし、彼は「てめえ、無視してんじゃねえよ!!」と言って子供の前で殴られたそうです。
愛する家族の前で玩具にされた、あの悔しさは一生忘れられないと言っていました。

では、それでも残る「新人」はどんな人物?

厳しい上下関係に慣れている体育会系筋肉マン?
それとも、お金だけが人生の銭崇拝主義者?

いいえ、すべて違います。
それは「佐川で働かなければ、未来が来ない人」

莫大な借金返済、将来の事業資金調達、全ては「夢」のため。
それぞれに目標は違っても、追いかけて、やっと届くところまできた「夢」。
3年で2000万の借金返済、この金額を他社で実現する事は絶対に不可能。
目標を実現するまで決して諦めない、佐川で働くしかない!!

これが当時、ドライバーの本音だと思います。

だから、上下関係の厳しさなんかに負けない、会社からどんな無理難題を出されても諦めない。
それらを全てバネにし、克服できる人間でなければ勤まらない。

先程、家族の前で玩具にされた「新人」は悔しさをバネに役職にまで昇進しました。

「新人」を評価してくれるのはコースのお客様だけです。

新入ドライバーだからいいかげんな仕事しかできません、ではお客様が許してくれない。
それは先輩、ベテランドライバーとて同じこと。

だから、仕事のできるドライバーはお客様を大切にする。
いいかげんな気持ちではお客様に迷惑がかかってしまう。
すべてのお客様に一秒でも速く配達し、希望の時間に必ず集荷に伺えるようにと自然に走りだす。

このことに気が付かないドライバーの成績が上がることは決してない。

成績が上がらないドライバーは人間関係に支障をきたし、いずれ退職する。
いつでも全力で走っていられる人間の集団、「佐川急便 東京店」はそんな店でした。

佐川とドライバーが求めるものは全く違うが、互いにお客様の満足を最大に満たさなければ、利益は得られない。
よくできた「ふるい」だと思いました。

しかし、これは今だから思うこと。
当時は支離滅裂な先輩達としょっちゅう喧嘩腰でやりあったし、多くの後輩を退職させてしまったと思います。

誤解しないでくださいね。すべて、過去のお話です。
今はまったく普通(少しはあるかも?)の良い会社です。

でもその分、元気や勢いがなくなったように感じるのは私だけでしょうか?

*この内容はフィクションではありませんが、あくまで私の体験談です。現在の状況についてはお近くの佐川急便へお問い合わせください***

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