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MailMagazine:ほんとうの佐川急便 Vol.15 個性豊かな人達
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2001年7月13日配信

佐川急便には個性豊かな人達が大勢いました。
そんな伝説の先輩・後輩達を思い出してみました。

Kさん。
この人ほど東京店で有名になった人はいないのではと思われます。
佐川入社のキッカケになった「事件」は有名でした。
Kさんはある日、親分に犬の散歩を頼まれました。
日頃から親分が大切にしている犬に何かあったら大変です。Kさんは公園内でも犬を自由にせずに近くの木に繋いでおきました。
日差しも良く、ポカポカ陽気につい居眠りして何時間後。
Kさんが目覚めると親分の大切な犬が見当たりません。
これはマズイと公園内を探しましたがどうしても見つかりません。
自宅に戻ったKさんは親分に呼び出されました。

親分 「おい、K。俺の犬どうした?」

Kさん「えっ?犬小屋に繋いでありますが・・・」

親分 「てめぇ、この野郎!あれは俺の犬じゃねぇだろ!!あの犬どこで拾ってきたんだ!?」

何とKさんはさんざん探しても親分の犬が見つからなかったので、通りがかりの人が散歩に連れてきた「同じ色の犬」をさらってきたのでした。
このままではKのためにならない、そう判断した親分が佐川に入社を勧めたという噂です。
DR時代はそれほど目立たなかったのですが、A課長に目をかけられて係長になってから本領発揮していました。
A課長もDR時代から暴力問題で有名でした。
K係長の担当するお客様からのチャーター便(貸切発送)は現金にしてもらい、時間が空いているDRに仕事をさせて運賃をA課長と折半していました。
さらに、物品販売も現金に変更。
自係でキャンペーンまでしてA課長と二人で悪事の限りをつくしました。
その後、K係長は課長に就任。
当時、彼が担当する課のDRは「K課長に殴られたくないから仕事をする」と言っていました。

彼は仕事ができそうな新人は必ずお好み焼きやに連れて行きました。
そこで「男の友情」を交わします。
鉄板が焼けてきたら新人に向かって、

 「いいか、これからお前は大変だろう、俺もがんばっている。一緒にこれからの佐川を俺達で盛り上げていこう」

新人が課長に逆らえるわけありません。

 「よし、じゃ、男の熱き友情を交わそう」

そう言ってK課長は鉄板に手を置きます。

 「どうした、お前もここに手をのせるんだぞ」

ほとんどのDRが翌日から出勤してきません。

東京店の成績が悪いからとDR全員にTop便のノルマ1人1日60個以上、P便は1人1日30個以上の指示がでたとき、あまりの不条理さにDRが何人も辞めていきました。

あるとき、彼が担当する課のDRが額縁に入った「絵」をホーム(発送するところ)に放置して破損させてしまいました。
その翌日、同じ課の違うDRが今度はガラスの額縁をホームにまた放置。
これに怒ったK課長は自分が担当するDR全員を集めて朝礼を始めました。
DR本人を横に立たせて「激」と「制裁」を加えている内に興奮し、最後にDRを殴ったところメガネが割れてDRは眼球損傷。
DRは約半年入院することになりました。

こんなK課長でも会社の大切な人材なのでしょう、彼はクビにならず他店舗に移動させられました。
このK課長はメチャクチャだったけれども1番印象に残っています。

東京店始まっていらいの大事件、犯人「H」

佐川急便はお客様との信頼関係の元、どんな「商品」でもお預かりします。
私が新人のころ「金の延べ棒」が赤く塗られ、新聞紙に包まれてベルトコンベアから流れてきたのを覚えています。
そんな信頼関係を悪用したのがH。
彼は到着した「ノートパソコン」は配達をせずに秋葉原で換金していました。
犯人がなかなか特定できずに事件が長引いたこと、怪しいDRを辞職させたことなどが影響して被害総額はなんと1億5千万円!(これにはパソコンのプログラムの弁済金額も含まれています)

今までにも貴金属や電化製品の紛失がありましたが、東京店始まっていらいの大騒ぎでした。

T係長

この人は普段はおとなしいのですが、金儲けには目がないようでした。
日中は株の売買、不動産の斡旋と業務以上に多忙でした。
お客様から倉庫を借りたいと話があった時、自分で物件を探して斡旋して利益を上げていました。
その後、佐川のお客様である「S」の担当になり、DRからも利益を上げる方法を思いつきました。
S社は女子供に大人気のキャラクターグッズを販売しています。
T係長はなんとかして期限切れが近いお菓子、商品として販売できないB級品を簡単に手に入れました。
もしかしたら「破棄処分」が名目だったのかもしれません。
とにかく手に入れたこれら「商品」をDRに定価の10分の1で5,000円分、購入しなければ帰社点呼(帰社報告。DR全員が必ず行う)を受けさせないと強制的にDRへ販売しました。

日頃奥さんや子供に接することが少ないDR達、人気のS社のキャラクターグッズが10分の1で購入できれば文句ありません。
DRが約200人×5,000円=1,000,000円!

T係長は佐川を利用して莫大な利益をあげました。
妻のいない私はこれらをどうしたのか?コースのお客様に無償配布して新規客獲得、売上アップを達成しました。

当時はこんな世間の常識から外れた人達が集まっていました。
会社が一気に伸びるにはこんな何でもありの人材が必要なのかもしれません。
いまはこんなことする社員はいないと思いますが・・・

*この内容はフィクションではありませんが、あくまで私の体験談です。現在の状況についてはお近くの佐川急便へお問い合わせください***

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