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MailMagazine:ほんとうの佐川急便 Vol.68 横浜急便
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あれは年明けのある日のことです。

「お前らに報告する事がある。それは横浜急便のことだ。お前らのコースに来ているので、気付いているDRも多いと思うが、現時点で分かっていることを話すからな、よく聞いておけよ」

月曜日の全体朝礼で木村部長(仮名です)が話始めました。

「12月末に神奈川県下の(佐川の)関連会社が、(佐川の荷物の)転送・発送業務を突然拒否した。奴らが言うには、佐川の方針には付いていけないから業務は一切受け付けない、と言うんだな。いくら問い合わせても、詳細は伝わってこない。佐川と縁を切ると言うだけ」

へぇー、、、
佐川に歯向かえる根性の関連会社があるんだ、すごいパワーだな。

「その会社が俺達のやり方をそっくり真似て、必死になって人材集めをしている。退職したDRや、お前らがの先輩達が続々とスカウトされて集まっているようだ。元DRが昔のコースのお客を営業しているんだな。お前らもスカウトされる事があるかも知れんな。でも、間違った方向に行くなよ、佐川に勝てる会社はないんだからな。変なことに惑わされずに、しっかり営業して来い。以上が現時点で分かっていることだ」

荷台に横浜急便と書かれたトラックを見かけ始めたのは、その後すぐでした。
そのDRは見たことがある人ばかり。でも殆どが過去に問題を起こして辞めたDRでした。

当時、私は係長代理のような仕事をしていたので、自係の全コースを把握しており、クレーム処理や新規営業でコースに縛られることなく、自由に行動していました。

やがて多くのコースで横浜急便と書かれたトラックを見かけるようになりました。実際には佐川のコースの5-10台分を1人のDRが周っていたようですが、どうやら佐川のお客を奪うために頻繁に走りまわっていたようです。

やがて、コース内で1件、2件と横浜急便の伝票を見かけるようになりました。昨日今日できたばかりの運送屋に、佐川に出荷していた荷物を依頼する。これはすごいことです。

一体今まで担当DRは何をしていたのでしょう?

佐川の唯一の商品はDRではなかったのか?
横浜急便のDRの方が、俺達より優れているのか?

1個50円で発送しているとか、1ヶ月間無料にした、佐川のDRを勧誘すれば賞与をもらえるとか聞きましたが、そんなものは根拠のない噂です。

私は横浜急便の(元佐川の先輩)DRに聞いてみました。

「俺達は佐川を潰すためにがんばっているんだ。お前も佐川の現状は良く知っているだろ?もう佐川の時代は終わったんだ。佐川の役職も大勢移ってきているよ。俺達と一緒にがんばらないか?」

どうやって新規獲得したのか知りたかったのに、、、
勧誘されてしまいました・・・

この時期は佐川の役職の入れ替わりが激しい時期だったので、店に帰っても、やれDRが、何処の役職が転職した、などの噂が毎日のように飛び交っていました。

その後も何度か誘われましたが、運送業界に魅力を感じていなかったので、断っていました。私は佐川で充分でした。

佐川関連会社から独立して、1年経っていなかったと思います。そんなある日、気付くと横浜急便のトラックを見なくなっていました。

そうです、倒産したんです。

佐川から横浜急便に転職した人達は、佐川で実現できなかった多くの夢と希望を思い描いていたはずです。

問題を自分達で解決するのか、外に希望を見つけるのか。
あの頃の状況は今ととてもよく似ていると思います。

ますます佐川急便にはがんばって欲しいと願うばかりです。

*この内容はフィクションではありませんが、あくまで私の体験談です。現在の状況についてはお近くの佐川急便へお問い合わせください***

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